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黒田玄四郎は帳簿を片づけてから、筆と硯すずりを洗うために立ちあがった。廊下を隔てたところに水屋みずやがある。そこは勘定部屋の専用で、大きな水瓶みずがめが二つあり、三尺に六尺の立流たちながしがあって、飲み水の補給は云うまでもなく、勘定方の者が洗面したり、汗を拭いたりするための半※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)はんぞうなども備えられ、その世話をする水番の小者が二人いた。
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